この文章を初めて目にした時
「やられた!」
と思ったのを覚えている。
これは、化物語という小説ないしアニメの中のキャラクターのセリフです。
その後に
「俺は助けるわけではない。力を貸すだけ。」
と会話が続きます。
要は、俺は別に助けないけど力は貸す。
その貸した力で万が一あんたが助かったとしても、それは俺が助けたわけではなく、あんたが勝手に助かっただけだ。
なんとも屁理屈で皮肉がかった
この著者が好きそうな
良い意味で面倒くさい言い回しである。
さて、この文章のいったいどこにハッとしたのかというと、あまりにも的を得過ぎているところ。
ではなくて
あまりにも自然に入ってきたため、驚きが遅れてやってきたところ。
でもなくて
あ、俺と同じ事思ってるやついたわ
とあまりにも共感してしまったところにある。
恩を着せるわけでもなく、責任逃れしたいわけでもなく、ありのままを、もっと言うと、let it be的な境地さえも感じさせるこの短いやりとりの中に、僕は言い過ぎな感も否めないが、真理を見た気がしたんです。
僕が歌って勝手に君が助かる。
それはものっすごくありがたい。
でも僕が思う事は
僕は歌うと同時に、目の前のあなたに助けられてる。
割とそんな事ばかり。
これだけは間違いないから。
こいつが、そのセリフを言った張本人。
チャラ。。
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