2015年11月19日木曜日

人は一人で勝手に助かるだけ



この文章を初めて目にした時

「やられた!」


と思ったのを覚えている。



これは、化物語という小説ないしアニメの中のキャラクターのセリフです。



その後に


「俺は助けるわけではない。力を貸すだけ。」


と会話が続きます。


要は、俺は別に助けないけど力は貸す。
その貸した力で万が一あんたが助かったとしても、それは俺が助けたわけではなく、あんたが勝手に助かっただけだ。


なんとも屁理屈で皮肉がかった
この著者が好きそうな
良い意味で面倒くさい言い回しである。


さて、この文章のいったいどこにハッとしたのかというと、あまりにも的を得過ぎているところ。


ではなくて


あまりにも自然に入ってきたため、驚きが遅れてやってきたところ。


でもなくて


あ、俺と同じ事思ってるやついたわ


とあまりにも共感してしまったところにある。



恩を着せるわけでもなく、責任逃れしたいわけでもなく、ありのままを、もっと言うと、let it be的な境地さえも感じさせるこの短いやりとりの中に、僕は言い過ぎな感も否めないが、真理を見た気がしたんです。



僕が歌って勝手に君が助かる。


それはものっすごくありがたい。





でも僕が思う事は


僕は歌うと同時に、目の前のあなたに助けられてる。




割とそんな事ばかり。




これだけは間違いないから。










こいつが、そのセリフを言った張本人。

































チャラ。。